NKマイスター会

マイスター推進グループ/TEL.024-959-2572
【事務局】〒963-8861 福島県郡山市鶴見坦一丁目14番5号
HOMEINFORMATION > 【会員インタビュー/第4回】 沼田重一 高田産商株式会社 代表取締役

INFORMATION

NKマイスターグループからのお知らせです。

【会員インタビュー/第4回】 沼田重一 高田産商株式会社 代表取締役

2020.07.21
 「社員が幸せを感じ、希望を持てる会社」を目指す

--まず、御社の業務内容を教えてください。

【沼田】 当社はいまも本社がある棚倉町が発祥地で、金物屋を原点に事業を興しました。いろいろな金物を扱っている中で、いくつかの事業を専門化してきました。今でいう建設資材卸業が、高田産商としては一番の主力になっています。併せて、専門工事-建設業者さんの下請けを担う事業とリフォーム事業、新エネルギー事業部を開設しています。

--売上的には、建設資材販売と工事業との比率は?

【沼田】 販売がいま65%ぐらいで、残りが工事関連です。

--御社の強み、他にない特色というと?

【沼田】 建設資材卸業では、鉄鋼販売事業部、建設資材事業部、それから内藤工業所さんにもお世話になっている管工機材事業部、総合建材事業部として建材グループと小売販売グループという4事業部5グループで形成しています。建築・土木に関わるすべての資材をある程度扱えることと、すべて専門性を持たせた各事業部の営業・スタッフ、そしてすべてを賄う配送グループで対応していることは強みですね。
 それから、様々な工事を請け負う工事・鉄鋼事業部があり、工事は外注を使って、材料だけ支給して工事をやっていることが特徴です。そして、その材料は外注ではなく、自社で工場を持って、他にない技術を持つ職人を抱えて製造していることが、当社の一番の強みになります。
 卸業をやりながら工事をやるというのは、異質です。鉄の販売先は我々と同業で、ある意味でライバルですから…。しかし、50年以上前には、地元で大きな工場や学校を造るといった場合に、我々が資材を売っているお客さんはほぼ出来ませんでした。
 大手の建設業者が入ってきて、地元の建物を造ってしまえば、物は売れなくなるということで、大きな建物を造る学校をつくりましょうというのがきっかけで、半世紀以上、工事を併用して物を売ってきたのが現実です。

--建設業界の現状はいかがですか?

【沼田】 どの経営者も、いまのコロナを抜きに経済を考えることはできないと感じます。コロナの現状に添って、我々も対応していく必要があります。
 建設業では、コロナがあってもなくても、震災絡み、原発絡みの国に頼った投資が一段落して、昨年後半から今年にかけて、福島県は経済的に多少落ち込むだろうと予測されていました。これがまさに今、みなさんが抱えている現状だと思います。

――今年度も第1四半期が終わったところですが、コロナの影響はいかがですか?

【沼田】 業界でここ1カ月ぐらい、コロナの影響を受けてきたのが住宅産業で、住宅の新築・リフォームがすでに落ち込んでいます。現場は受注残で埋まっているものの、来店してもらえず新規での契約が取れていない。ある大手ハウスメーカーの購買担当者の話だと、6月は例年20棟くらい契約があるのが、今年はなんと3棟しかないそうです。
 逆に好調なのは、一部のドラッグストアとネット販売の物流倉庫がある程度でてくるだろうと。企業の設備投資は非常にトーンダウンして、今年の計画が軒並み来年に延期されているみたいです。我々にとって、その影響が出てくるのが、3カ月後、半年後、1年後です。ですから、目先を考えると、1年後以降の見通しが全く立たないことを非常に懸念しています。
 当社のお客さんには、内藤さんのような大きなサブコンさんもあれば、1人でやっている小さな設備屋さんもある。この人たちの仕事がなくなったら、最終的に我々の物も売れなくなります。ですから、いまやらなければいけないことは、お客さんに心まで寄り添って、経営的な困り事に対するソリューリョン(提案から解決)営業ですね。

--御社の経営方針は?

【沼田】 経営理念としては、先代から引き継いでいる「社員総合信頼のうえにたち一致団結し お客様へのサービスと地域社会に貢献することを喜びとして 会社発展と全社員の発展に努力実行する」があります。そして、さらに私が社長に就任してからも、社訓として「三位一体」(Trinity)、 「真心」(Devoutness)、 「奉仕」(Service)の頭文字を取った「T・D・S」の合言葉を継承しています。
 どの経営者も同じだと思いますが、企業の目的は、最終的に社会貢献なんですね。企業は社員を雇い入れて、その人の生活基盤となる場所を与えることが一番で、それでいろいろな社会貢献ができる。自分が儲かることだけを考えたら、企業は永遠には継続しないと思います。ですから理想は、まず社員が幸せを感じて、希望を持てる会社を目指すこと。そして、その上にあるのがお客様ですから、社員教育としてお客様第一主義を徹底しています。

--NKグループとの関係はいつから?

【沼田】 かれこれ、10年ほどでしょうか? その前にもスポットでの取引は何回かあったと記憶していますが、本当に安定的な取引はここ3・4年ですね。

--NKグループについてはどんな印象を持っていらっしゃいますか?

【沼田】 事業展開を見ていると、常に攻めていますね。そういう仕掛けをつくるというのは、外から見ていても非常に参考になりますね。設備業界の中でこれだけ他業種の事業を持たれているのは見習いたいと思っています。

--NKマイスター会についてはいかがですか?

【沼田】 正直、私はご一緒していないので内容的なことは分かりませんが、広報誌などを拝見していて、内藤さんそのものの商売を常に参考にさせて頂いているのと同時に、マイスター会の活発な活動は我々にも刺激になっています。まさに、中央ゼネコンと肩を並べるぐらい活動されていることが、地域や会員のみなさんにとってプラスになっていると思っています。その意味で、我々も会員になって良かったなと感じています。

--お褒め頂いて、ありがどうございます。では、いま御社で力を入れている分野は?

【沼田】 拠点整備ですね。特に内藤さんとお付き合いさせて頂いている管工機材では、担当の部長が郡山を一生懸命開拓していて、取引先が数社増えています。次なる展開としては、材料をストックできるように拡張して販売を拡大していくために、すでにスタッフも増員しています。ただ、思ったように採用できていませんが…。(苦笑)
 また新エネルギーでは、太陽光発電は最近、他社がどんどん撤退しているのですが、当社は最後まで残るつもりでやり続けます。どの事業部も、いまより上を目指していますし、設備投資もできる限りやっていきたいと考えています。 

--まさに“攻めの姿勢”ですね。

【沼田】 私にできるのは、それしかありません。(笑)同族会社で、縁戚関係のないプロパーの私が、ここまでやってこれたのは、人より時間をかけて努力してきたからですから。

--ここで、所長のプロフィールを。

【沼田】 私は昭和35年11月に棚倉町で生まれて、高校卒業後、東京の建設資材の商社で1年間修業して、そこからは高田産商一本です。意外に順調に出世させて頂いて、36歳で営業部長、39歳で常務、43歳で専務になり、52歳で社長に就任して、いま8年目です。入社した当時は30人ぐらいしかいない会社でしたが、規模が大きくなっていく中で、たまたまそのポストがいなかっただけで、そういう点でツイている人生でしょう。(笑)

--最後に、今後の抱負は?

【沼田】 いつも社員には言っていますが、各事業部の成長のために人材確保を目指し、若い社員が将来に向けて知識・技術を継承できる会社を構築していきたいですね。いまの時代は、雇う側と雇われる側はもう50:50の関係で、社員が高田産商に勤めて良かった、自分の子供も高田産商に入れたいと思われる会社ができればと思っています。そして、社会貢献は企業たるものの最終目標ですから、企業規模に応じてしっかりやっていきたいと思います。

--本日はお忙しいところ、長時間ありがとうございました。
■企業データ
高田産商株式会社
【本社】  東白川郡棚倉町棚倉字中居野96-1
【設立】  昭和39年4月
【事業内容】土木工事業/建築工事業/大工工事業/左官工事業/とび・土工工事業/石工事業
      屋根工事業/電気工事業/タイル・れんが・ブロック工事業/鋼構造物工事業
      鉄筋工事業/舗装工事業/しゅんせつ工事業/板金工事業/ガラス工事業
      塗装工事業/防水工事業/内装仕上工事業/熱絶縁工事業/建具工事業
      水道施設工事業/管工事業
【資本金】 3,000万円万円
【従業員数】83名(2019年3月現在)
【事業所】 [白河営業本部] 白河市字老久保126-1
      [郡山営業所]  郡山市緑町29-7
      [いわき営業所] いわき市内郷御厩町3-68
      [職人資材館]  白河市字老久保126-1
      [金物屋さん]  東白川郡棚倉町棚倉字中居野96-1
      [タスカル事業部]郡山市緑町29-7
【関連会社】東亜通商株式会社、東亜鉄工株式会社